スライドデザインを勉強したい?だったら絶対この本で!
パワーポイントのスライドデザインを作るときにあらかじめパワポに用意されたテンプレートを使っている人もいるかと思います。
ただ、もともと用意されているテンプレートには「このスライドどこで使うの……?」というようなページやデザインも多くないでしょうか?
結局ページは挿入するものの、全てのテキストボックスを削除して新しく任意の位置に挿入し直している人もいるかと思います。
実はPowerPointにあらかじめ用意されているテンプレートは使いづらいです。
そして何より、「初心者っぽい」スライドになってしまいます。
せっかくスライドを使って自分の考えを伝えるのであれば自信のあるデザインとレイアウトを使いたいですよね。
そこで今回はスライドデザインについてわかりやすく述べられた本について紹介したいと思います。
この本を読めば自分のスライドをスタイリッシュなデザインに変えたくてウズウズしてくるに違いありません。
では早速紹介していきたいと思います。
一生使える見やすい資料のデザイン入門
今回紹介する本は
一生使える見やすい資料のデザイン入門
です。
この本の特徴はとにかくフルカラーで見やすいということ。
文章量は比較的少なめで、とにかくスライドデザインの勉強をするための本と言っていいと思います。
そのため、パワーポイントはほとんど使ったことがなく、操作方法もよくわからないという方にはあまりお勧めできません。
逆に、操作方法よりもデザインについて学びたいという方にはぴったりの本だと思います。
この本を読むことで以下のメリットが得られます。
- ダサいと言われない
- 劇的にスライドが伝わりやすくなる
- 綺麗なスライドデザインの作り方が学べる
この本の構成は以下のようになっています。
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この本の構成
- 伝わる資料とはどういうものか
- 資料が見やすくなるデザインの基本
- スライド全体のデザインを決めよう
- 資料の見栄えが良くなる!表現のテクニック
- さまざまな資料に応用しよう シーン別実例集
また、この本は見開きの左のページにイマイチな資料、右側のページにお手本資料が掲載されています。
そのため、どの部分を改善すればいいのかパッと分かるのが特徴です。
見開き1ページで一つのテーマが書かれているのでサクサク読み進めることができます。
この点は忙しい社会人にとってはありがたいです。
一つ注意点として、電子書籍で読む場合はしっかり見開き1ページを読めるタブレットを使用する必要があります。
半ページずつでも読めなくはないですが、見開き1ページで読むのがおすすめです。
では各章を簡単にまとめていきたいと思います。
伝わる資料とはどういうものか
第1章ではそもそも「伝える」ということについて考えることから始まります。
そして、スライドを作るうえで大切なことは「資料は言葉ではなく視覚で伝えるもの」だとしています。
また、伝わる資料というのは写真やグラフを活用する必要があり、言葉だらけの資料は読んでもらえないと述べられています。
確かに自分がプレゼンを聴く立場であれば、文章ばかりのスライドより図解や写真が多い資料の方が理解しやすいですよね。
また、この章ではスライドを作る前に知っておきたい基本の考え方についても解説されています。
「1スライドには1つのメッセージ」ということは多くの方が知っているとは思いますが、改めて解説してもらえると「なるほどな」と思うところがありました。
資料が見やすくなるデザインの基本
第2章では「伝わる資料を作るためにどのような装飾やデザインをすればいいのか」を解説してくれています。
例えば、
- スライドのフォントは「メイリオ」を使用する
- 和文フォントと欧文フォントを分けて設定しておく
- 行間を適度に広げておく
というような具体的なテクニックを教えてくれています。
フォントや行間などあまり意識していない人も多いかもしれませんのでこの章は勉強になります。
細かいところかもしれませんが、この点を意識するだけで本当に自分のスライドの見栄えがよくなりますよ。
また、「長い文章を書くときにはどこで改行すればいいのか」というような、痒いところに手が届くポイントも記載してくれています。
そして章末のコラムでは「よく使う色の設定を登録する方法」を教えてくれています。
コーポレートカラーを使用することが多いと思いますが、あらかじめ使用頻度が高い色を登録しておくことで統一感がでます。
この章でぜひスライドデザインの本質を学んでほしいと思います。
スライド全体のデザインを決めよう
第3章では「スライド全体のデザインをあらかじめ設定しておく必要性」について述べられています。
あらかじめ設定しておくと、毎回共通のデザインを使用できるため便利なので資料作りの時短につながります。
そしてそのためにスライドマスターの使用方法について詳しく解説されています。
スライドマスターを使用している人は意外と少ないですが、この機能は本当に便利ですのでまだ使ったことがないという人はぜひ参考にしてみてください。
資料の見栄えが良くなる!表現のテクニック
第4章では「資料の見栄えをよくするちょっとしたポイント」について解説されています。
- 効果的な文章装飾テクニック
- 作図の基本パターン
- 写真の見せ方
について丁寧に述べられており、すぐに取り入れられるテクニックばかりです。
そのため、この章を読むだけでもレベルアップできます。
特にフローチャートで流れをビジュアル化することでわかりやすくなるというページは個人的におすすめです。
この章でグラフについても述べられているので参考になることは多いです。
さまざまな資料に応用しよう シーン別実例集
最後の章では様々なシーンにおいて参考になるスライドデザイン、資料のデザインについて実例集が載せられています。
- プロジェクト提案のためのプレゼン用表紙スライド
- 見やすくわかりやすい料金プラン表
- 自社の商品概要
- 工期・スケジュール表
など痒いところに手が届く資料ばかりなので丸パクリすることも可能です。
これを取り入れるだけでもスライドデザインの向上につながるので、一読する価値はあります。
「一生使える見やすい資料のデザイン入門」の感想・レビュー
この本はパワーポイントのスライドデザインについて学びたい人にピッタリだと思いました。
入門書というわけではありませんが、少しパワポに触ったことがあるという人であれば参考になるデザインがたくさんあると思います。
スライドデザインにセンスは不要で、ちゃんと学べば誰でも見やすくてわかりやすい資料が作れます。
その際のお手本としてこの本を使用するのは非常に良いと思います。
また、この本はAmazonプライム会員であれば無料で読むことが可能です。
もちろんKindle Unlimitedの方も無料で読むことができます。
そのため、わざわざお金を払う必要もなくスライドデザインについて勉強することができるのです。
個人的にはどのような図解を作れば相手に伝わるかということや、あらかじめスライドマスターを設定しておくと便利だということを学べました。
また、巻末にはパワーポイントだけでなく、A4一枚の資料やポスター、POPなどさまざまな資料のシーン別資料集も掲載されています。
ビジネスシーンでよく使用する資料の参考になるものばかりですので一読する価値はあるかと思います。
誰からも教えてもらわなくてもパワポはなんとかなりますが、「ちょっとしたコツ」を学べば差がつきます。
この本はその「ちょっとしたコツ」を学ぶことができますのでぜひ読んでみてください。